予備校3社の特徴
不動産鑑定士試験の予備校は、TAC、LEC、アガルートの3社が主要な選択肢です。それぞれに明確な強みがあり、受験生の状況や学習スタイルに応じて最適な選択が異なります。
| 予備校 |
一言でいうと |
向いている人 |
| TAC |
合格実績No.1の王道 |
合格を最優先に考える人 |
| LEC |
コスパと質問対応の充実 |
費用を抑えつつ手厚いサポートが欲しい人 |
| アガルート |
合格返金+オンライン特化 |
自分のペースで学びたい人 |
3社の基本情報比較
費用・合格実績の比較
| 比較項目 |
TAC |
LEC |
アガルート |
| 本科生(フルコース) |
約49〜55万円 |
約40〜48万円 |
約30〜45万円 |
| 論文式合格者占有率 |
約70%(15年累計) |
約37% |
公表なし(2023年参入) |
| 開講年数 |
30年以上 |
20年以上 |
2023年〜 |
| 講義形式 |
通学+Web |
通学+Web |
Web専門 |
| 質問対応 |
メール・電話 |
質問無制限 |
メール |
| 合格者特典 |
なし |
なし |
合格返金+お祝い金3万円 |
講座ラインナップの比較
| 講座名 |
TAC |
LEC |
アガルート |
| 初学者向けフルコース |
1年本科生 |
合格フルパック |
カリキュラム(フル) |
| 短答式のみ |
短答対策パック |
短答過去問スーパー特訓 |
短答式対策講座 |
| 論文式のみ |
論文特効ゼミ |
論文対策パック |
論文式対策講座 |
| 直前対策 |
直前答練パック |
直前対策パック |
なし |
| 演習対策 |
演習対策 |
演習対策講座 |
演習対策講座 |
TAC(タック)の特徴
強み
| 強み |
内容 |
| 圧倒的な合格実績 |
論文式合格者の約70%がTAC受講生(15年累計) |
| カリキュラムの完成度 |
30年以上の蓄積に基づく体系的なカリキュラム |
| 教材の質 |
網羅性が高く、試験範囲をカバー |
| 通学講座 |
東京・大阪等の主要都市で通学受講が可能 |
| 答練(模擬試験)の充実 |
年間を通じた答練で実戦力を養成 |
弱み
| 弱み |
内容 |
| 費用が最も高い |
フルコース約49〜55万円 |
| 通学が前提の設計 |
Web講座もあるが、通学を前提としたカリキュラム |
| 合格者特典なし |
合格返金等の制度はない |
TAC 1年本科生の概要
| 項目 |
内容 |
| 受講料 |
約495,000円(税込、Web通信) |
| 講義回数 |
約100回以上 |
| 教材 |
テキスト+問題集+答練 |
| 含まれるもの |
短答対策+論文対策+答練+模試 |
| 受講期間 |
約12ヶ月 |
TACが向いている人
- 確実に合格したい人(実績重視)
- 通学でペースを保ちたい人
- 答練・模試を通じて実戦力を鍛えたい人
- 費用よりも合格の確実性を優先する人
LEC(レック)の特徴
強み
| 強み |
内容 |
| コストパフォーマンス |
TACより5〜10万円程度安い |
| 質問無制限 |
講師への質問が回数制限なし |
| 肢別過去問集 |
短答式対策の決定版教材 |
| 柔軟なプラン |
科目別・段階別の講座が充実 |
| 通学+Web |
通学とWebを組み合わせた受講が可能 |
弱み
| 弱み |
内容 |
| 合格実績はTACに劣る |
合格者占有率はTACの半分程度 |
| 通学教室が限定的 |
主要都市のみ(地方は通信) |
| 教材の更新頻度 |
TACに比べると更新が遅い場合がある |
LEC 合格フルパックの概要
| 項目 |
内容 |
| 受講料 |
約400,000〜480,000円(税込) |
| 講義回数 |
約80〜90回 |
| 教材 |
テキスト+肢別過去問集+答練 |
| 含まれるもの |
短答対策+論文対策+答練 |
| 受講期間 |
約12ヶ月 |
LECが向いている人
- 費用を抑えつつ質の高い講座を受けたい人
- わからないことをすぐ質問したい人
- 肢別過去問集で短答式を効率的に対策したい人
- TACとアガルートの中間的な選択をしたい人
アガルートの特徴
強み
| 強み |
内容 |
| 合格返金制度 |
合格すると受講料全額返金+お祝い金3万円 |
| 費用が最も安い |
フルコース約30〜45万円 |
| オンライン特化 |
いつでもどこでも受講可能 |
| SEO・情報発信力 |
コラム・動画の情報発信が充実 |
| 講師の質 |
大手予備校出身の実力派講師 |
弱み
| 弱み |
内容 |
| 参入が新しい |
2023年開講で合格実績データが少ない |
| 答練・模試の蓄積が少ない |
TAC・LECに比べると問題の蓄積が少ない |
| 通学講座がない |
完全オンラインのため教室での受講不可 |
| 仲間との交流が少ない |
オンライン特化のため受験生同士の交流機会が限定 |
アガルート カリキュラム(フル)の概要
| 項目 |
内容 |
| 受講料 |
約300,000〜450,000円(税込) |
| 講義回数 |
約70〜80回 |
| 教材 |
オリジナルテキスト+問題集 |
| 含まれるもの |
短答対策+論文対策 |
| 受講期間 |
約12ヶ月 |
| 合格特典 |
受講料全額返金+お祝い金30,000円 |
合格返金制度の条件
| 条件 |
内容 |
| 対象 |
論文式試験の最終合格者 |
| 返金額 |
受講料の全額 |
| お祝い金 |
30,000円 |
| 条件 |
合格体験記の提出、インタビュー出演等 |
合格すれば実質無料+3万円のプラスになるため、合格する自信がある方にとっては最もコスパが高い選択です。
アガルートが向いている人
- 自分のペースで学習を進めたい人
- 費用をできるだけ抑えたい人
- 合格返金制度に魅力を感じる人
- 通勤時間等のスキマ時間を活用したい人
- 予備校のブランドや実績にこだわらない人
選び方のフローチャート
予備校を選ぶ
│
├── 合格実績を最重視する
│ └── TAC
│
├── 費用を抑えたい
│ ├── 質問対応も重視 → LEC
│ └── オンライン完結でOK → アガルート
│
├── 通学で学びたい
│ ├── 東京・大阪 → TAC or LEC
│ └── 地方 → Web講座(3社とも対応)
│
└── 自分のペースで学びたい
└── アガルート
予備校と独学の比較
独学のメリット・デメリット
| 項目 |
独学 |
予備校 |
| 費用 |
3〜5万円 |
30〜55万円 |
| 学習ペース |
自由 |
カリキュラムに沿う |
| 質問対応 |
なし |
あり |
| 答練・模試 |
なし(市販問題集のみ) |
充実 |
| 最新情報 |
自分で収集 |
予備校が提供 |
| 合格率 |
低い傾向 |
高い傾向 |
| モチベーション |
維持が難しい |
仲間・講師の存在 |
独学が向いているケース
- 宅建や他の法律資格の学習経験がある
- 自己管理能力が高く、計画的に学習を進められる
- 経済的な制約がある
- 独学の勉強法を参考にできる
ただし、不動産鑑定士試験は独学での合格率が極めて低いとされています。特に論文式試験の答案作成には講師のフィードバックが重要であり、独学ではこの点が大きなハンディキャップとなります。
費用を抑える方法
各社の割引制度
| 割引制度 |
TAC |
LEC |
アガルート |
| 早期申込割引 |
あり(5〜10%off) |
あり |
あり |
| 再受講割引 |
あり(30〜50%off) |
あり |
あり |
| 他資格合格者割引 |
あり |
あり |
あり |
| 教育訓練給付金 |
対象講座あり |
対象講座あり |
対象講座あり |
教育訓練給付金の活用
雇用保険の被保険者であれば、教育訓練給付金を活用して費用を抑えることができます。
| 項目 |
内容 |
| 一般教育訓練給付金 |
受講料の20%(上限10万円) を支給 |
| 特定一般教育訓練給付金 |
受講料の40%(上限20万円) を支給 |
| 条件 |
雇用保険の加入期間が1年以上(初回)/ 3年以上(2回目以降) |
例えば、TACの1年本科生(約49.5万円)で教育訓練給付金を利用すると、最大10〜20万円の給付を受けることができます。
予備校選びで重要な3つのポイント
1. 無料体験・サンプル講義を活用する
各社とも無料の体験講義やサンプル動画を提供しています。講師の教え方や教材のスタイルが自分に合うかを必ず確認しましょう。
2. 合格体験記を読む
各社のウェブサイトには合格者の体験記が掲載されています。自分と似た境遇(社会人、学生、独学からの切り替え等)の合格者がどの予備校を選んだかを参考にしましょう。
3. 予備校は「手段」であることを忘れない
どの予備校を選んでも、最終的に合格できるかは自分の努力次第です。予備校選びに時間をかけすぎず、早めに決断して学習を開始することが最も重要です。
まとめ
不動産鑑定士試験の予備校選びは、TAC(合格実績)、LEC(コスパ+質問対応)、アガルート(費用最安+合格返金) の3社から、自分の学習スタイルと予算に合った選択をすることが大切です。
いずれの予備校も合格に必要なカリキュラムは提供しているため、講師との相性、費用、通学 vs オンラインの3点で判断するのがよいでしょう。迷ったら無料体験講義を受けてみることをおすすめします。
学習スケジュールの立て方は学習スケジュールを、科目別の学習時間配分は科目別の勉強時間をあわせてご覧ください。